群島の日誌

フランスの展覧会感想や読んだ本の感想など。写真展と近代・現代アート中心の予定です。

【2021年振り返り】フランス文学ベスト50チャレンジ一年目の経過

2020年末にはじめたフランス文学ベスト50読破チャレンジも一年が過ぎたので、一度経過を見てみる。

 

読了し感想まで書けた作品に色をつけてみると、以下の通り。

  タイトル 作者 刊行年
1 悪の華 シャルル・ボードレール 1857
2 レ・ミゼラブル ヴィクトル・ユーゴー 1862
3 異邦人 アルベール・カミュ 1942
4 危険な関係 ピエール・ショデルロ・ド・ラク 1782
5 星の王子さま アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 1943
6 夜の果てへの旅 ルイ=フェルディナン・セリーヌ 1932
7 ボヴァリー夫人 ギュスターヴ・フローベール 1857
8 シラノ・ド・ベルジュラック エドモン・ロスタン 1897
9 赤と黒 スタンダール 1830
10 ベラミ ギ・ド・モーパッサン 1885
11 カンディード、あるいは楽天主義 ヴォルテール 1759
12 モンテ・クリスト伯 アレクサンドル・デュマ・ペール 1844
13 三銃士 アレクサンドル・デュマ・ペール 1844
14 日々の泡 ボリス・ヴィアン 1947
15 アンチゴーヌ ジャン・アヌイ 1944
16 失われた時を求めて マルセル・プルースト 1927
17 寓話 ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ 1678
18 ジェルミナール エミール・ゾラ 1885
19 ゴリオ爺さん オノレ・ド・バルザック 1835
20 ノートルダム・ド・パリ ヴィクトル・ユーゴー 1831
21 ペスト アルベール・カミュ 1947
22 フェードル ジャン・ラシーヌ 1677
23 オルラ ギ・ド・モーパッサン 1887
24 スワン家のほうへ マルセル・プルースト 1913
25 死刑囚最後の日 ヴィクトル・ユーゴー 1829
26 ドン・ジュアン モリエール 1665
27 ボヌール・デ・ダム百貨店 エミール・ゾラ 1883
28 海底二万里 ジュール・ヴェルヌ 1869
29 居酒屋 エミール・ゾラ 1877
30 感情教育 ギュスターヴ・フローベール 1869
31 女の一生 ギ・ド・モーパッサン 1883
32 ル・シッド ピエール・コルネイユ 1637
33 ガルガンチュワ物語 フランソワ・ラブレー 1534
34 守銭奴 モリエール 1668
35 ランボー全詩集 アルチュール・ランボー 1895
36 静観詩集 ヴィクトル・ユーゴー 1856
37 幻滅 オノレ・ド・バルザック 1839
38 マルドロールの歌 ロートレアモン伯爵 1869
39 アンドロマック ジャン・ラシーヌ 1667
40 クレーヴの奥方 ラファイエット夫人 1678
41 パリの憂鬱 シャルル・ボードレール 1869
42 アルコール ギヨーム・アポリネール 1913
43 ロレンザッチョ ルフレッド・ド・ミュッセ 1834
44 あら皮 オノレ・ド・バルザック 1831
45 パルムの僧院 スタンダール 1839
46 獣人 エミール・ゾラ 1890
47 運命論者ジャックとその主人 ドゥニ・ディドロ 1778
48 グラン・モーヌ アラン=フルニエ 1913
49 八十日間世界一周 ジュール・ヴェルヌ 1873
50 テレーズ・ラカン エミール・ゾラ 1867

 

読み終わっている本は他にもあるが、感想まで書けたのは10冊。

モンテ・クリスト伯』や『三銃士』など、なんとなくストーリーは知っているがちゃんと読んだことがなかった作品を読了できたのは良かった。あとモンテ・クリスト伯なら南仏、三銃士ならラ・ロシェルユグノー戦争から続くフランスの宗教対立など、フランスの地理や歴史と結びつけられるのも良い点だろう。

 

2021年に読んだものでのベストは、やはり昨年最後に読んだ『夜の果てへの旅』だろうか。

パラダイムシフトのような作品なので、一度自分の中で整理させておかないと、これから読む作品の印象が変わってしまいそう。

guntou.hatenablog.com

 

上位5作は最後に読もうと思っているので、2022年は16位に控えるプルースト祭りになること間違いなし。

岩波文庫吉川一義訳を揃えたが、全部で14巻ある・・・!『モンテ・クリスト伯』の2倍である。全部で7編なので、1編ずつ感想を書いていこうかと考えている。

 

前にも書いた通り、ランキングはこのサイトにあるものを借用している。今見ても順位が変わっているので、私が見た1年前の順位であることを注記しておきたい。

www.senscritique.com

 

ところでフランスではこの1月にすでに500冊以上の小説が新たに刊行されたらしい。その中で一番話題とも言える、ミシェル・ウエルベックの700ページを超える長編新刊『anéantir』が発売となったので早速買ってみた。辞書を片手にこちらも読んでみたい。

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